流通システムと小売経営 ~中国の歴史的変遷とネット小売の最新動向
令和5年8月4日発行、ISBN978-4-9912152-9-2、A5版・274ページ
【著者】朱 洪双
【発行】山代印刷株式会社出版部
【定価】1,980円(税込)
本書は、「世界の工場」から「世界の市場」に変貌を遂げた中国の流通、特に小売企業に焦点を当て、伝統的な取引の仕組みから近年目覚ましく発展しているネット小売の動向までを詳述した専門書である。
隣国で高度成長を謳歌した日本の流通システムを範としつつも伝統的・政治的な制約を受けつつ発展を遂げた中国流通システムがダイナミックに分析されており、中国の流通をこれから学ぼうとする初学者だけでなく中国でビジネスにチャレンジしようとする実務家にとっても極めて重要な情報源となり得る。加えて、近年中国において目覚ましく発展しているSNSなどのオンラインサービスを活用したネット小売の発展は日本の近い将来を見通す上でも重要な示唆を与えてくれる、極めて有用な一冊である。
目次
序章 |
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第1章 流通チャネル論の研究系譜 |
第2章 中国の流通システムの構造的特質と発展過程 |
第3章 中国の大型百貨店における聯営制の形成と制度化の過程 |
第4章 中国の取引慣行からみる百貨店の経営課題 |
第5章 中国の取引慣行からみる大手スーパーの経営課題 |
第6章 中国の取引慣行からみる家電量販店の経営課題 |
第7章 日本の流通システムの変革とパートナーシップ型流通システムの生成 |
第8章 中国の流通システムと小売業の今後の発展方向-日本の経験からの示唆 |
第9章 中国の流通小売業に関する最新動向:ネット小売の急展開 |
終章 |